2010年01月24日

エコツアーとは

最近、「エコツアー」という言葉をよく耳にするようになりました。「エコツアー」とはどのようなものなのでしょうか?


当時の環境大臣小池百合子氏を議長として2003年に設置された「エコツーリズム推進会議」による定義では、以下のように考えられています。

「エコツアー」というのは、「エコ」、すなわち「エコツーリズム」を実践する「ツアー(旅行)」のことです。そしてこの「エコツーリズム」というのは、体験を通した自然や歴史、文化の学習、観光を総称した呼び方です。自然を損なうことなく、自然のなかで学ぶよう環境に配慮するともに、観光によって地域振興を図ろうという目的もあります。

このようにエコツアーの特徴は、自然や野生動物の保全だけに限らず、地域の文化や歴史といったそれぞれの土地の個性をも尊重し、学んでいく対象として考えられている点です。

環境省は、エコツーリズムの優秀な事例をつくり、後につなげていくために、全国から13のモデル地区を選定し、支援を行ってきました。
また、エコツーリズムにおいてすぐれた活動をした団体や事業者に対しては、環境省の主催で「エコツーリズム大賞」を授与してきました。

中部地区においては、2004年度から2006年度にわたって、飯田市(長野県)と熊野市(三重県)がモデル地区選定され、支援を受けています。また、「エコツーリズム大賞」としては、過去3回の表彰で、中部地域の団体や事業者が大賞を2回、優秀賞お3回、特別賞4回を受賞しています。
  


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2010年01月23日

ケイビングツアーはドキドキですね

岐阜県郡上市八幡町の「美山鍾乳洞」は、世界でも迷路型の鍾乳洞です。大きさは日本最大級で、深さは80メートル、東西には160メートル、南北には130メートルあります。

この「美山鍾乳洞」を舞台におこなわれている珍しいエコツアーがあります。株式会社 アウドドアサポートシステムが主催する「ODSSケイビング半日ツアー」です。専用のスーツに身を包み、ヘッドライトの明かりだけを頼りに地底の洞窟を進みます。とはいえ、経験豊かなツアーガイドがいっしょなので安心です。お子さんも、女性もちょっぴりわくわくの神秘の世界を探検することができます。
垂直の縦穴を上ったかと思うと、横穴を腹ばいで進んだり・・・途中では、コウモリや、思わず引いてしまいそうな、微生物が迎えてくれます。洞窟ならではの生き物の世界に出会える半日のエコツアーです。

場所は、岐阜県郡上市八幡町の美山鍾乳洞です。「ODSSケイビング半日ツアー」は、通年で開催されています。4月〜11月までは夏ツアー、12月〜3月までは冬ツアーになります。午前のコースと午後のコースがあります。

費用は、夏ツアーが8400円。冬ツアーは9000円になります。詳しいお問い合わせは、リバーベース長良川へ。電話 0575−79−9038
洞窟を這ったりして進むわけですから、くれぐれも汚れてもいい恰好でおでかけください。保険証や着替え、靴下、タオルも必要です。なお、閉所恐怖症の方は、事前に相談したほうがよさそうですね。
  


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2010年01月22日

一度はやりたいシーカヤックツーリング

みなさんは、シーカヤックというものをご存じでしょうか。
バドルを使ってのんびりと進む細長い舟です。安定感がありますので、水面から近くで海藻や海の生物たちをゆっくりと眺めながら、海上を散歩するように進むことができます。

伊勢志摩は、すばらしい景観を誇るリアス式海岸です。数少ない海の国立公園でもあります。その英虞湾(あごわん)では、シーカヤックによる、ツーリングを体験することができます。緑豊かな森林をウォーキングするのもいいですが、たまには、海の上のエコツアーに出かけてみるのもいいのではないでしょうか。

「英虞湾シーカヤックツーリング」は、志摩自然学校が三重県志摩市の伊勢志摩国立公園 英虞湾で主催するエコツアーです。通年で開催されており、時間は午前の部が9:00集合〜12:00解散。午後の部は14:00集合〜17:00解散となります。
英虞湾内にある大小の島々をゆっくりと巡回しながら、魚や渡り鳥の姿を楽しみます。また英虞湾では、真珠や海苔の養殖も盛んです。お子さん方にとって、海に生きる人たちの生活の営みを間近で見ることもよい勉強になるのではないでしょうか。

費用は、大人が4,500円、子どもが3,000円です。お問い合わせは、志摩自然学校へ。電話 0599−72−1733です。

なお、濡れてもよい格好でお出かけになることをお勧めします。また帽子や、飲み物も忘れずに! 水しぶきを浴びたり・・・万一濡れてしまったときのために着替えも持参ください。
  


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2010年01月21日

環境省主催のエコツアーもあります

自治体やNPO法人、あるいは企業がさまざまなエコツアーを企画、実施するなか、環境省が主催するエコツアーもあることをご存じでしょうか。

富士山を取り巻く森や湖のなかに、「田貫湖ふれあい自然塾」があります。この自然塾は、環境省が整備した自然学校です。この「田貫湖ふれあい自然塾」が主催するエコツアーが、「ぐるっとまるごと!富士山満喫トレッキング」です。
インタープリターの導きで、富士山の五合目付近まで登り、美しい山々の景色のなかを散策しよう、というプログラムです。
5月〜11月までの時期に、富士山周辺で開催されます。インタープリターといっしょに散策することで、山の生き物や成り立ちについても知識を深めることができます。
秋には、「感動の紅葉と巨木に出会う旅」が企画されます。深い森を歩き、数十本におよび巨木のなかを進んでいくと大きな感動に包まれます。紅葉を楽しんだあとは、拾った落ち葉でつくったしおりを記念にもらうこともできます。
費用は、4,500円です。弁当代として別途1,000円必要です。詳しいことは、「田貫湖ふれあい自然塾」にお問い合わせください。電話 0544−54−5410です。なお参加される場合には、雨具、防寒具をご用意ください。また、手袋も必要です。
宿泊プランもありますので、問い合わせてみてはどうでしょう。

エコツアーを通し、日本を代表する富士山をより身近に感じることができるようになればいいですね。関心のある方は、ぜひ、参加されてみてはいかがでしょうか。
  


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2010年01月20日

農業体験ツアーは美味しいのだ

八ヶ岳山麓の「滝沢牧場」では、野菜の収穫体験や乳しぼり体験、バターやアイスクリーム作りといった、体験型のエコツアーを楽しむことができます。

「滝沢牧場」は、10万平方メートルもの広大な敷地に、畑や牧場があり、さまざまな農業、牧場体験を提供します。年間を通してさまざまなプログラムが計画されていますが、特に夏は高原野菜の収穫体験を提供するエコツアーが人気で、家族連れが押しかけるほどです。標高1375メートルの野辺山高原は、真夏でも30度をこえることはほとんどない冷涼な気候で、高原野菜の産地として知られています。7月上旬から9月下旬にかけてはレタスやニンジン、トウモロコシなどが、収穫されます。普段は、野菜嫌いのお子さんも、自分で収穫した野菜ならば、おいしく召し上がることができるでしょう。これを機会に野菜大好きになるかもしれませんね。
お子さんだけでなく、お父さん、お母さんにとっても、日ごろ、土と戯れる機会がほとんどない方にとって、新鮮な野菜の収穫を体験することは、心と身体のよいリフレッシュとなることでしょう。

牧場では、乗馬体験や乳しぼりも体験できるプログラムが用意されています。「食育」という言葉が最近、よく耳にされますが、こうした体験型のエコツアーで「食」について、頭ではなく身体で体験できることは、子どもだけでなく大人にとっても非常に有意義な学習になるのではないでしょうか。
お問い合わせは、有限会社 滝沢牧場 電話0267−98−2222へ。
  


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2010年01月19日

エコツーリズム推進法をご存じですか

もともと発展途上国の森林などの自然環境を、観光資源として見直し、新たな資金調達の方策として活かす道を考えることで、無計画な伐採などから守ろうというのが、エコツーリズムの考えのはじまりでした。

日本においては1990年代から自然体験型の旅行が、屋久島などで盛んになってきたのを受け、現在の「日本エコツーリズム協会」の前身である「日本エコツーリズム推進協議会」といった民間団体が設立されるようになりました。その後、環境大臣を議長とする「エコツーリズム推進会議」が2003年11月に設置されて、エコツーリズム・エコツアーの普及と定着に向けた動きが本格化しました。

その際に、次の5つの推進方針がまとめられ、それを中心に具体策が練られました。
●エコツーリズム憲章の制定
●エコツアー一覧の公開
●エコツーリズム大賞の表彰
●エコツーリズム推進マニュアルの作成
●エコツーリズムモデル事業の実施

そして2007年6月に制定され、2008年4月に施行されたのが「エコツーリズム推進法」です。

「エコツーリズム推進法」は、適切なエコツーリズムを推進するための枠組みを法的に定めたものです。これにより、地域を主体として自然を保護しながら、創意工夫をこらしたエコツーリズムを企画、運営することができるようになります。

現在、エコツアーまたはエコツーリズムについて、その言葉さえ耳にしたことがないという人は、少なくなりつつありますが、それでも参加する人としない人の差はどんどん開いていることも事実です。総じて、男性よりも女性、若者層よりも中高年に参加経験者が多いようです。今後、もっと幅広い人たちの参加が期待されます。
  


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2010年01月15日

エコツーリズム推進会議について

みなさんは、「エコ」「エコツーリズム」あるいは「エコツアー」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
環境省と日本エコツーリズム協会が、2004年11月に実施した調査によると、6割弱の人びとが、「エコツアー」という言葉を知っていると答えています。半数以上の人が認知しているということは、この言葉が浸透しつつあるということを示していますが、その一方で、4割近くの人が「知らない」と答えている現状についても考える必要があるでしょう。

実際、知っている人はどんどんその知識を深めていくのに対して、知らない人は知らないまま両極化していく傾向は、エコツアーに限らず、何事につけみられる現代の風潮かもしれませんね。

エコツーリズムというのは、もともと発展途上国などで、無計画な伐採などの危機にさらされている森林などの自然を観光の資源としてとらえなおすことで、保全し、生かしていこうという考え方から生まれました。
日本では1990年代に屋久島をはじめとする豊かな自然をほこる地域で、自然を体験する旅行が企画されるようになったことが、エコツアーおよびエコツーリズムという考えのはじまりになったといいます。
その後、2003年11月に環境大臣を議長する(当時の議長は小池百合子環境大臣)「エコツーリズム推進会議」が設置されたのです。そしてエコツーリズム・エコツアーの普及と定着に向きえて5つの推進方針を打ち出し、具体策がまとめられたのです。
  


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2010年01月11日

企業の植樹活動は勉強になります

NPO法人と企業が提携し、パートナーシップ事業としてエコツアーを企画、主催する動きが広がりつつあります。
今や、安いだけ、性能が良いだけの商品を生み出すことに終始している企業は、社会的な信頼やステータスを得ることはできません。「地球にやさしい」商品やサービスを提供し、地域の人たちの生活に溶け込み、受け入れられる姿勢が必要となりつつあるのです。

中部電力が、NPO法人中部リサイクル運動市民の会とのパートナーシップ事業の一環として、記念日植樹券をプレゼントする活動を行っているのも、そのような企業との連携によるエコツーリズムのひとつといえるでしょう。
木を育てる人を増やし、環境への心を育てる活動として、「木を植える権利」をプレゼントするというものです。

家族や大切な人の記念日に苗木をプレゼントし、ご自宅に植えるのもよし、あるいはその苗木をNPOに寄付することで国内外の植樹活動を助けることもできます。また、抽選で国内の植樹ツアーに参加することもできます。

さまざまな形のエコツアーが企画、運営されています。自治体によるもの、企業によるものなど、いろいろな形でそれぞれの長所を生かし、パートナーシップ事業としてエコツアーがますます盛んになっていくのは、これからの新しい形のエコツアーとして期待されています。

中部電力の植樹活動については、中部電力(株)広報部植樹券係 電話052−973−2132にお問い合わせください。
  


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2010年01月10日

農業ボランティアは素敵な交流があります

エコツアーにもいろいろありますが、農業体験を希望する人と、農繁期で人手を必要とする農家の仲立ちをするエコツアーもあります。たとえば、長野県飯田市内の農家で行われる、「ワーキングホリデー飯田」もそのひとつです。主催は「ワーキングホリデー飯田事務局」です。

飯田市は、温暖でかつ冷涼な気候を生かし、野菜や果物の栽培が盛んな地域です。春は梨の花粉付けやリンゴの摘花作業、秋は干し柿つくり、リンゴの収穫など、農家にとってはてんてこまいの日々が続きます。一方、これらの作業は、普段農業とは縁のない生活をしている人にとってはぜひ、体験してみたい作業ではないでしょうか?
決して、お遊びで参加することは禁物ですが、農繁期の農家の役に立ちながら、同時に貴重な体験をすることができる、すばらしいエコツアーです。受け入れ農家によって、体験できる作業は異なります。牛舎の掃除など、酪農体験が可能な場合もあります。
時期は、一年間を通して行われますが、作業の内容は時期によっても、また受け入れ農家によっても異なりますので、事前によく確認し、受け入れ側と参加する側双方の希望がよく合うようにするべきです。

問い合わせは、ワーキングホリデー飯田事務局へ、ファックスかHPからのメールで行ってください。
ファックス 0265−52−6181。
参加する場合、参加費用は必要ありません。汚れてもよい格好で、着替え等を持参する必要があります。また保険証も必要です。

作業だけでなく、農家の人たちとの交流も貴重な体験となるのではないでしょうか?
  


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